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「氷の城壁」第62話「体育祭2」のネタバレ感想考察

「氷の城壁」第62話「体育祭2」のネタバレ感想考察

今回は、「氷の城壁」第62話「体育祭2」を読んだ感想考察(ネタバレ有)記事です。

前話については、こちらの「氷の城壁」第61話「体育祭1」のネタバレ感想考察をどうぞご覧ください。

目次

「氷の城壁」第62話「体育祭2」のあらすじネタバレ

今回も体育祭の続きとなります。

無事に応援合戦も終わり、みんなは思い思いに記念写真を撮影しながら、想い出を残していきます。

当然に美姫も団長を誘い、記念を残そうと誘い、撮影大会を開始していきます、

小雪も陽太と撮影し、応援団旗の撮影に勤しんでいると、ある二人の姿を見かけてしまいます。

それは湊に寄り添う、桃香の姿でした。

親しげに湊に話し掛ける桃香は小雪を見つけると、手を振りながら、彼女を呼んでいきます。

一緒に写真を撮ろうと誘われるかと思いきや、そのままスマホを手渡し、湊と一緒に撮って欲しいと頼んできます。

複雑な気持ちで撮影する小雪に、湊は気まずさを覚えます。

撮影も無事に終わり、桃香は小雪にお礼を言い、友達と去って行きますが、湊と二人っきりになってしまいます。

気まずい中、二人はどうするのでしょうか?

以上、第62話「体育祭2」のあらすじネタバレでした。

次の話は、こちらの「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察をどうぞご覧ください。

まとめ記事

>>「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察

「氷の城壁」第62話「体育祭2」のネタバレ感想考察

第62話は、体育祭の華やかな高揚感から一転、桃香の狡猾な立ち回りと、それに翻弄される小雪と湊の「言葉にならない苦しさ」が浮き彫りになった回でした。

まず、応援合戦を終えて写真撮影に興じるキラキラした光景は、まさに青春のピークです。美姫が団長を誘う積極性や、小雪と陽太の微笑ましいやり取りは、読者に「このまま幸せな思い出として終わってほしい」と願わせる力がありました。

しかし、その幸福な空気は、桃香という異分子の介入によって一瞬で毒されてしまいます。

桃香が小雪に対して「湊との写真を撮ってほしい」と頼むシーンは、あまりに残酷で、かつ計算高いものでした。

小雪が湊に抱いている「もやもや」とした好意を、桃香は正確に、あるいは本能的に見抜いた上で、最も残酷な形で彼女を「外部の人間(カメラマン)」という立場に固定したのです。

レンズ越しに、自分の好きな人と、その人に寄り添う別の女の子を見つめる小雪の心境を思うと、胸が締め付けられます。

そして、それを断れず、同時に小雪への罪悪感に苛まれる湊。

二人の間に流れる重苦しい沈黙は、これまでの「友達」という関係がいかに危ういバランスの上に成り立っていたかを残酷に物語っていました。

切り取られた青春の記録

応援合戦という体育祭最大の山場を越え、安堵と達成感の中で次々と「思い出」が画像として保存されていく様子は、この物語が持つ瑞々しさを象徴しています。

美姫が団長を誘って撮影をリードする姿は、彼女の強さと明るさを改めて示しており、読者に心地よい充足感を与えてくれました。

小雪もまた、陽太と写真を撮り、応援団旗という自分たちの努力の結晶をカメラに収めるなど、以前の彼女からは考えられないほど「今」を肯定し、その場の一員として馴染んでいます。

この瞬間までは、すべてが完璧な青春の1ページとして完成されていたように思えました。

レンズ越しの疎外感

しかし、湊に寄り添う桃香の登場が、その美しい風景を鮮やかに塗り替えてしまいました。

桃香が小雪にカメラを託し「湊とのツーショット」を撮らせるという行為は、単なるお願い以上の、極めて意地悪な「マウント」としての意味を持っています。

小雪にとっては、自分の内側でようやく育ち始めた湊への特別な感情を、他人の手によって「撮影者」という部外者の立ち位置へ追いやられる、耐え難い苦行であったはずです。

レンズの四角い枠の中に収まる、親しげな二人。その光景を自らの指で記録しなければならない小雪の指先の震えや、視線を逸らせない絶望感が、読者の心に重くのしかかりました。

二人きりの気まずい残響

桃香が嵐のように去った後、不自然に取り残された小雪と湊。この瞬間の沈黙は、競技場の喧騒さえも遠のかせるほどに重苦しく、鋭いものでした。

湊もまた、桃香の振る舞いが小雪にどのような影響を与えたかを敏感に察知し、説明できない後ろめたさに支配されています。

自分を避けている(と思っていた)小雪に、別の女子とのツーショットを撮らせてしまったという事実。

そして小雪は、カメラに収めた湊の笑顔が、自分に向けられたものではないという事実に打ちのめされています。

二人の間にあるのは、もはや「友達」という言葉では隠しきれない、剥き出しの複雑な感情。

この気まずさの果てに、二人がどのような言葉を選ぶのか、一秒先が恐ろしいほどの緊張感に満ちた幕切れでした。

以上、第62話「体育祭2」の感想考察でした。

次の話は、こちらの「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察をどうぞご覧ください。

まとめ記事

>>「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察

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