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「氷の城壁」第90話「飽き足りない」のネタバレ感想考察

「氷の城壁」第90話「飽き足りない」のネタバレ感想考察

今回は、「氷の城壁」第90話「飽き足りない」を読んだ感想考察(ネタバレ有)記事です。

前話については、こちらの「氷の城壁」第89話「バランサー」のネタバレ感想考察をどうぞご覧ください。

目次

「氷の城壁」第90話「飽き足りない」のあらすじネタバレ

今回のお話は桃香メインと、彼女の過去回となる第90話で物語が始まって行きます・・・

桃香は友達から良くモテると言われていたみたいです。

そしてモテるから良いよねと、嫌味みたいな事までも言われていたみたいですね。

しかし桃香にとって、モテることは別に嬉しい事ではありませんでした。

勝手に理想を押しつけられ、もしそうでなければ失望したと悪意を向けられ、勝手に好きになって、勝手に恨んでくる、まるで当たり屋のような事までしてくると、勝手な評価に振り回されてしまうと、桃香も好意に振り回されてきた過去があるみたいです。

他人に気を遣わなければいけないと、これが恋なのかと気になってしまう桃香は、いつか思うようになります。

本当の恋がしたい、と。

そんな気持ちの中で出逢ったのが、湊でした。

入学初日に体調を崩し、倒れそうになったときに、自分を介抱してくれた湊に、恋心を抱いた桃香。

でも湊には小雪がいると、付き合う事になっても、未だに小雪の影があります。

自分だけを見てほしいと思う桃香の想いは、自分に好意を向けてくれるのかと、不安を抱いていました・・・

以上、第90話「飽き足りない」のあらすじネタバレでした。

次の話は、こちらの「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察をどうぞご覧ください。

まとめ記事

>>「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察

「氷の城壁」第90話「飽き足りない」のネタバレ感想考察

第90話は、これまで「強引に湊を奪ったヒロイン」として描かれがちだった桃香の、あまりにも切実で孤独な内面が明かされる重要な回でした。

「モテる」という羨望の対象でしかない属性が、彼女にとっては自分を縛り、傷つける呪いのようなものであった事実に、胸が締め付けられます。

周囲が勝手に作り上げた「理想の桃香」という偶像を押し付けられ、そこから少しでも外れれば勝手に失望され、恨みまで買ってしまう。

そんな「心の当たり屋」のような好意に晒され続けてきた彼女にとって、他人の顔色を伺い、期待に応え続ける毎日はどれほど息苦しいものだったでしょうか。そんな彼女が抱いた「本当の恋がしたい」という願いは、単なる憧れではなく、自分を一人の人間として正しく見てほしいという叫びだったのだと感じます。

だからこそ、入学初日に損得勘定抜きで自分を介抱してくれた湊との出会いは、彼女にとって運命そのものでした。

湊の放つ、誰にでも平等で打算のない優しさは、彼女がずっと求めていた「救い」に見えたに違いありません。

しかし、皮肉にもその「誰にでも優しい」という湊の性質こそが、今の彼女を最も苦しめる要因となっています。

ようやく手に入れたはずの恋人という立場。それなのに、湊の瞳の奥や会話の端々には、常に小雪という「別の誰か」の影がちらつきます。

自分のことだけを見てほしい、一番の特別でありたいと願う一方で、湊が自分に向けている好意が、本当に「自分個人」へのものなのか、それとも彼のバランサーとしての性質による「誰にでも向ける優しさ」の延長線上にあるものなのか。

その不安に震える桃香の姿は、決して加害者などではなく、誰よりも愛に飢え、愛に臆病な一人の少女でした。過去のトラウマを抱えた者同士、あるいは「好意」に振り回されてきた者同士、小雪と桃香は実は鏡合わせのような存在なのかもしれません。

彼女の切なる願いが報われるのか、それともさらなる悲劇を呼ぶのか、彼女の痛切な恋心に深く共感してしまうエピソードでした。

「モテる」という名の呪縛と孤独

周囲からは羨望の眼差しを向けられる「モテる」という属性が、桃香にとっては自分を勝手に定義され、一方的に失望されるための窓口でしかありませんでした。

相手が抱く勝手な理想像に振り回され、思い通りにいかなければ悪意を向けられるという「心の当たり屋」に遭い続けた日々。

彼女が心底求めていたのは、外見への煌びやかな称賛などではなく、ただ自分という人間をそのまま受け入れてくれる「本物の繋がり」だったことが痛いほど伝わります。

救いとしての湊と、運命の初対面

入学初日に体調を崩した自分を、損得抜きで介抱してくれた湊。

その時の彼の行動は、打算や下心に満ちた好意に晒され続けてきた桃香にとって、暗闇の中に差し込んだ唯一の光のように感じられたはずです。

「彼なら自分を偶像としてではなく、ありのままの一人の少女として見てくれるのではないか」。そんな切実な期待と渇望こそが、彼女を湊への一途で、時に危ういほどの激しい恋心へと突き動かした原動力でした。

手に入れた「肩書き」と、拭えぬ小雪の影

念願叶って湊の恋人という立場を手に入れたものの、桃香の心は常に激しい不安に蝕まれています。

自分だけを見てほしいと願えば願うほど、湊の瞳や言葉の中に潜む「小雪」という存在の大きさを痛感せざるを得ません。

自分が今受けている優しさが、湊が誰にでも向ける「平等の慈愛」の延長線上にあるのではないかという疑念。一番近くにいるはずなのに、彼の心の芯に手が届かないもどかしさが、彼女をさらに孤独な場所へと追い込んでいます。

以上、第90話「飽き足りない」の感想考察でした。

次の話は、こちらの「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察をどうぞご覧ください。

まとめ記事

>>「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察

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