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「氷の城壁」第88話「併存」のネタバレ感想考察

「氷の城壁」第88話「併存」のネタバレ感想考察

今回は、「氷の城壁」第88話「併存」を読んだ感想考察(ネタバレ有)記事です。

前話については、こちらの「氷の城壁」第87話「緩解」のネタバレ感想考察をどうぞご覧ください。

目次

「氷の城壁」第88話「併存」のあらすじネタバレ

五十嵐とわだかまりが解消し、自分の気持ちをちゃんと告げる事が出来たと、ようやくに過去のトラウマを乗り越える事ができた小雪と、第88話はボウリング回となります。

今日は美姫達と一緒にボウリングへと訪れ、陽太に湊と一緒に遊んでいました。

ストライクを取って、ドヤ顔をする美姫。

陽太は持ち前のフィジカルでストライクを取り、湊は残念ながらガーターと、流れていく中でついに、小雪の出番となりました。

小雪はボールを両手に抱え転がすと、ストライクではなく、真ん中だけが綺麗に倒れてしまいます。

その後はエアーホッケーを楽しみ、楽しい時間を過ごしていく小雪。

美姫はそんな小雪のことを、何処か心配してしまいます・・・

以上、第88話「併存」のあらすじネタバレでした。

次の話は、こちらの「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察をどうぞご覧ください。

まとめ記事

>>「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察

「氷の城壁」第88話「併存」のネタバレ感想考察

第88話は、長年小雪を縛り続けてきた過去の呪縛が解け、彼女がようやく「今の自分」として日常を謳歌し始める姿が描かれた、非常に爽やかで感慨深いエピソードでした。

五十嵐との対面を経て、自分の至らなさを認め、言葉にして過去を清算できたことは、小雪にとって精神的な脱皮とも言える大きな出来事だったはずです。

その晴れやかな心が反映されたかのようなボウリング回は、読者にとっても彼女の成長を祝福するような、温かな休息のひとときとなりました。

ボウリング場でのやり取りには、仲の良い四人組ならではの個性が凝縮されており、思わず笑みがこぼれます。自信満々にドヤ顔を決める美姫や、天性の身体能力でストライクを連発する陽太、そして少し不器用そうにガーターを出してしまう湊の姿は、あまりに微笑ましく、日常の尊さを再認識させてくれます。

そんな中、小雪がボールを両手で大事そうに抱えて転がし、真ん中だけを綺麗に射抜くという少しとぼけた結果を出す描写は、彼女の心の緊張が解け、無理に武装せず「素の自分」でいられている証拠のようにも見えました。

その後のエアーホッケーを含め、全力で遊び、心から笑う小雪の姿は、これまでの彼女を知る者としては感涙ものです。

しかし、サブタイトルの「併存」が示す通り、この平和な時間の中には、まだ解決していない「現実」が静かに同居しています。心から楽しんでいるように見える小雪を、どこか不安げに見つめる美姫の視線が、物語に絶妙な緊張感を与えていました。

過去のトラウマを乗り越えたからこそ、小雪は自分が湊に対して抱いている「今この瞬間の恋心」や、彼が桃香という別の女性を選んだという事実を、以前よりも鮮明に、かつ残酷なまでに直視せざるを得なくなっているはずです。

楽しい時間と、胸を抉るような失恋の痛み。その両方が一人の心の中に同時に存在する「併存」の状態を、小雪がどう受け止めていくのか。

美姫の心配は、過去を清算したことで剥き出しになった小雪の「現在の傷口」を案じてのものかもしれません。嵐の前の静けさのような、眩しくもどこか切なさを孕んだひとときは、彼女の物語が次なる大きな局面へ進むための、大切な深呼吸の時間であったと感じました。

呪縛を解いた先にある「素直な日常」

五十嵐との過去を清算した小雪が、仲間たちと全力でボウリングやエアーホッケーを楽しむ姿は、長年彼女を覆っていた厚い雲が晴れたような爽快感がありました。

ボールを両手で抱えて転がす不器用で可愛らしい仕草や、勝敗に関係なく心から笑う様子からは、無理に自分を律していた「城壁」が取り払われ、ようやくありのままの自分を肯定できるようになった彼女の精神的な成長が強く感じられました。

微笑ましさの中に漂う「親友の違和感」

ドヤ顔の美姫、フィジカル全開の陽太、そしてガーターを出してしまう湊。

そんな個性豊かな仲間との賑やかな喧騒は、小雪にとって最高の癒やしであるはずです。

しかし、その幸せそうな光景をどこか不安げに見つめる美姫の視線が、物語に深い余韻を残しています。

過去を乗り越えたはずの小雪が見せる「明るさ」の裏側に、親友だからこそ気づいてしまう危うさや、まだ癒えぬ「今の痛み」が隠されているのではないかという緊張感が走ります。

「併存」が示す喜びと痛みの境界線

サブタイトルが示す通り、このエピソードでは「過去を克服した喜び」と「湊を失っている現実の痛み」が小雪の心の中で同時に存在していることが描かれています。

トラウマを乗り越え心が自由になったからこそ、皮肉にも湊への想いと失恋の事実がより鮮明に彼女を突き動かすことになります。

楽しさと切なさが混ざり合うこの「併存」の状態こそが、彼女が次の一歩を踏み出すための新たな試練であり、真の自立への最終段階であることを予感させます。

以上、第88話「併存」の感想考察でした。

次の話は、こちらの「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察をどうぞご覧ください。

まとめ記事

>>「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察

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