今回は、「氷の城壁」第68話「爆弾」を読んだ感想考察(ネタバレ有)記事です。
前話については、こちらの「氷の城壁」第67話「理解」のネタバレ感想考察をどうぞご覧ください。
「氷の城壁」第68話「爆弾」のあらすじネタバレ
今回の始まりは小雪からと、どうやら彼女は眠れない夜を過ごしています・・・
悩みは陽太と美姫の事と美姫にとって陽太はあくまでも友達であり、それ以上の関係ではないと思っていましたが、それが好意になってしまい、異性として意識するようになった二人。
いったい人はいつから、友達を異性として好きになるんだろうと、恋に至るまでの経過に悩んでいきます。
友達と思っていたはずの相手が、自分を異性として意識したとき、そこから恋が始まるのならば、もう友達に戻る事はできなくなってしまうと、変化に戸惑ってしまいます。
そして小雪の想いは、いつしか湊への気持ちは、どうなのだろうかと悩んでしまいます。
自分は湊をどう思っているのか?
そして湊はどう思っているのか?
湊にとって自分は友達?
それとも・・・
彼女の悩みは募るばかりでした・・・
以上、第68話「爆弾」のあらすじネタバレでした。
次の話は、こちらの「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察をどうぞご覧ください。

「氷の城壁」第68話「爆弾」のネタバレ感想考察
第68話は、物語の核心に触れる「爆弾」というタイトル通り、小雪の心の中で静かに、しかし決定的な地殻変動が起きる回でした。
陽太と美姫という、最も身近にいた「完璧な友情」が崩れていく様を目の当たりにしたことで、小雪はこれまで蓋をしてきた自分自身の感情と向き合わざるを得なくなります。
友達という安全な関係から、もう戻ることのできない「恋」という領域へ踏み出すことの不可逆性と、その恐怖。
夜も眠れずに自問自答を繰り返す小雪の姿は、恋を単なる甘いイベントではなく、人生を根底から変えてしまう「事件」として捉えている彼女らしさが溢れていました。
友情の終焉と恋の不可逆性
美姫と陽太の間に起きた変化を「友達には戻れない変化」として捉え、眠れない夜を過ごす小雪の心理描写が非常に秀逸でした。
「人はいつから友達を異性として好きになるのか」という根源的な問いは、平穏な日常を愛する小雪にとって、世界のルールが書き換わってしまうほどの恐怖を伴うものです。
一度異性として意識してしまえば、それまでの気兼ねないやり取りも、純粋な沈黙も、すべてに別の意味が宿ってしまう。
その「取り返しのつかなさ」に怯え、変化を拒もうとしながらも、もはや他人事ではいられなくなっている彼女の葛藤が、静かな夜の闇を通じて痛いほど伝わってきました。
湊という存在への問いかけ
美姫たちの問題を鏡のようにして、自分の内面にある湊への想いを問い直す展開は、非常に必然性を感じさせる流れでした。
「湊にとって自分は友達なのか、それとも……」という疑問は、小雪がこれまでの「守られる側」の自分から、一歩踏み出そうとしている証拠でもあります。
自分自身の気持ちだけでなく、相手の瞳に映る自分の輪郭を確かめようとする行為は、孤独な城壁の中にいた頃の彼女には考えられなかった変化です。
湊の優しさや言葉の裏側にある「本当の体温」を探ろうとする小雪の戸惑いは、非常に切なく、読者の胸を締め付けるものがありました。
募る悩みと「爆弾」の正体
タイトルの「爆弾」とは、陽太の告白だけでなく、小雪の心の中に芽生えてしまった「湊を失いたくないけれど、友達のままではいられない」という自覚そのものを指しているように感じました。
一度火がついてしまった導火線はもう止めることができず、ただひたすらに答えのない悩みが募っていく。
爆発すれば今の関係が壊れてしまうかもしれないという予感に震えながら、それでも湊への想いを無視できなくなっている小雪の純粋さが、物語に強い緊張感を与えています。
彼女が抱えたこの大きな悩みが、今後湊との関係をどう爆発させ、あるいは変容させていくのか、固唾を飲んで見守りたくなるエピソードでした。
以上、第68話「爆弾」の感想考察でした。
次の話は、こちらの「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察をどうぞご覧ください。


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