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「氷の城壁」第47話「害悪」のネタバレ感想考察

「氷の城壁」第47話「害悪」のネタバレ感想考察

今回は、「氷の城壁」第47話「害悪」を読んだ感想考察(ネタバレ有)記事です。

前話については、こちらの「氷の城壁」第46話「因果」のネタバレ感想考察をどうぞご覧ください。

目次

「氷の城壁」第47話「害悪」のあらすじネタバレ

今回の第47話では小雪が抱いている五十嵐への気持ちが如実に描かれていました。

五十嵐に対するヘイトが大きいのか、彼の事を散々と言っています。

「あわない性格」

「一方的な好意」

五十嵐に振り回されていた小雪・・・外野はそんな小雪の辟易を理解する事無く、勝手に盛り上がり、はやし立てるように彼女の学校生活をかき乱していたみたいです。

やがてそれは孤立を招いてしまい、学校中が自分の敵のように思えていました。

自分の気持ちを考えてくれず、いい加減な事を言ってくる連中。

ヘイトは自然と溜まり、疲弊する中で、安易な解決の道を選んでしまいます。

それは自分が五十嵐を好きになれば良いと、楽に見える道を選んでしまった小雪ですが、それは逆に自分を追い詰めてしまう事となります・・・

以上、第47話「害悪」のあらすじネタバレでした。

次の話は、こちらの「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察をどうぞご覧ください。

まとめ記事

>>「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察

「氷の城壁」第47話「害悪」のネタバレ感想考察

今回のエピソードは、小雪がこれまでに抱えてきた苦しみの正体が、単なる「失恋」や「喧嘩」といった言葉では片付けられない、極めて深刻なものだったことを突きつけてきました。

特に印象的だったのは、周囲の「無神経な善意」がどれほど人を追い詰めるかという描写です。

小雪自身の「辟易」とした気持ちを無視して、勝手にはやし立て、盛り上がる外野の声は、彼女にとって暴力そのものだったはずです。

学校中が敵に見えるほどの孤独感の中で、自分を守る術を失っていく彼女の姿は、読んでいて非常に苦しくなりました。

そして、追い詰められた末に「自分が彼を好きになれば楽になれる」と思い込もうとした小雪の選択は、究極の自傷行為のようにも感じられます。

自分の本当の感情を偽ってまで平穏を得ようとしたことが、結果としてどれほど彼女の心を摩耗させ、現在の「氷の城壁」を高く厚くしてしまったのか。その因果関係があまりにも残酷で、彼女がこれまでどれほどの重荷を背負って生きてきたのかを思い知らされる、非常に重厚で切ない回でした。

周囲の「無神経な善意」という名の暴力

小雪にとって、周囲が「良かれと思って」盛り上がる空気は、逃げ場を塞がれる檻のようなものだったのだと感じます。

本人の辟易とした気持ちを置き去りにし、勝手に「お似合い」だと決めつけたり、恋の進展をはやし立てたりする行為。

外野にとっては無邪気な応援のつもりでも、当事者である小雪にとっては、自分の感情を否定され、集団で意思を押し付けられる耐え難い暴力に他なりませんでした。

この「善意」という形を借りた無神経さが、小雪を追い詰め、結果として「学校中が敵」だと感じさせるほどの絶望的な孤立へと導いてしまった背景には、言葉にならない憤りを感じます。

自分の苦しみを知ろうともしない人々が作り出す、残酷な一体感。

その中で声を上げられなくなった小雪の孤独は、今も彼女の心の奥底に深い傷として残っているのだと痛感させられるエピソードでした。

自分を偽ることで平穏を求めた、悲痛な自傷行為

自分の本当の気持ちを殺して「五十嵐を好きになればいい」と思い込もうとした小雪の選択は、まさに心の自傷行為そのものでした。

嫌悪感を抱いている相手を無理やり好きになろうとすることは、自分の感覚や尊厳を根底から否定する行為です。

そうすることで周囲の「はやし立て」から解放され、平穏な日常が手に入るかもしれないという切実な願い。

しかし、嘘で塗り固めた平穏は本当の救いにはならず、むしろ自分自身をさらに深い迷路へと追い詰め、逃げ場のない地獄を作ってしまいました。

楽に見える道を選んだつもりが、実は自分を最も傷つける刃になっていた。

その痛みに耐えながら自分を騙し続けようとした当時の彼女の精神状態を思うと、どれほど孤独で、どれほど自分を追い込んでいたのか、その悲痛な覚悟に胸が締め付けられます。

孤独の中で築かれた「氷の城壁」の真の正体

小雪が作り上げた「氷の城壁」は、単なる内気さから来るものではなく、自分を守るために必要不可欠な「生存戦略」だったのだと痛感しました。

誰にも理解されず、自分の感情を否定され続けた結果、彼女は「他人に期待しないこと」と「自分の心を誰にも触れさせないこと」でしか、自分を保つことができなくなってしまった。

周囲からの身勝手な期待や、五十嵐という存在から受けるストレスを遮断するために、彼女は自ら心を凍らせ、誰の侵入も許さない厚い壁を築くしかなかったのです。

その城壁の正体は、彼女がこれまで独りで耐えてきた「絶望の深さ」そのものだったのだと感じます。

かつては自分を追い詰めるための嘘に使ってしまったその壁を、今は自分を守り、本当に大切な人と繋がるための盾として使えるようになるのか。

その根源が描かれたことで、彼女が今、五十嵐を呼び止めて壁の外へ一歩踏み出そうとしていることの意義が、より一層重く響いてきました。

以上、第47話「害悪」の感想考察でした。

次の話は、こちらの「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察をどうぞご覧ください。

まとめ記事

>>「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察

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