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「氷の城壁」第74話「聴取―裏」のネタバレ感想考察

「氷の城壁」第74話「聴取―裏」のネタバレ感想考察

今回は、「氷の城壁」第74話「聴取―裏」を読んだ感想考察(ネタバレ有)記事です。

前話については、こちらの「氷の城壁」第73話「聴取―表」のネタバレ感想考察をどうぞご覧ください。

目次

「氷の城壁」第74話「聴取―裏」のあらすじネタバレ

湊に小雪のことを尋ねた陽太・・・でも湊は彼女の事は友達として好きだと言ってしまいます。

そんな彼の発言を聞いてしまった小雪。

なんと同じハンバーガーショップにいたのです。

そうとは知らずに湊と陽太の会話を聞いてしまった小雪と、なんとも重いシーンから始まってしまいます。

そもそも小雪がハンバーガーショップに美姫と訪れていたのは、これまでに自分が抱えていた気持ちを整理するために、美姫にちゃんと素直に話そうと決めたからです。

陽太が教えてくれた美姫への想いや、湊への自分の気持ちなど、色々な事が頭の中で渦巻き、すっかりと混乱していました。

そんな乱れた気持ちを落ち着かせたいと、美姫に相談しようとしますが、いざとなるという機会を逃してしまい、流れで訪れたハンバーガーショップで、まさかの湊の発言と、動揺する小雪は、冷静ではいられませんでした。

涙を浮かべてしまう小雪・・・彼女の気持ちはどうなるのでしょうか?

以上、第74話「聴取―裏」のあらすじネタバレでした。

次の話は、こちらの「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察をどうぞご覧ください。

まとめ記事

>>「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察

「氷の城壁」第74話「聴取―裏」のネタバレ感想考察

今回の話は、とにかく「小雪がかわいそうすぎる……」の一言に尽きます。やっと自分の気持ちに気づいて、一番信頼している美姫に打ち明けようと決意した、その瞬間にこれを聞かされるのは本当に行き場のない残酷さを感じました。勇気を出して一歩踏み出そうとした小雪の心を、いきなりへし折るような展開に、読んでいて本当に胸が苦しくなります。

特にキツいのは、湊に全く悪気がないところです。彼は陽太に聞かれて、嘘偽りなく「大切な友達だ」と誠実に答えただけなんですよね。

でも、恋心を自覚したばかりの小雪にとって、その「友達」という言葉は、何よりも鋭い刃のように刺さったはずです。

明るいハンバーガーショップの中で、楽しそうな周囲と、涙をこらえきれない小雪の絶望感とのギャップが凄まじく、読んでいるこちらも言葉を失いました。

せっかくの決意がこんな形で砕けてしまって、小雪がこの先どう立ち直るのか、心配でたまらなくなる回でした。

砕かれた決意

今回の小雪は、見ていて本当にかわいそうでした。

ずっと自分の感情を「城壁」の中に閉じ込めてきた彼女が、ようやく自分の恋心を認めて、美姫という一番の味方に心を開こうとした、その「人生で一番勇気を出した瞬間」を狙ったかのような最悪のタイミング。

運命が小雪をいじめているとしか思えない展開に、読んでいてやりきれない気持ちでいっぱいになりましたね。

ハンバーガーショップに美姫を誘ったのは、逃げ続けてきた自分と向き合うための彼女なりの決戦だったはず。それなのに、自分の決意を言葉にする前に、一番聞きたくなかった答えを背中で聞いてしまうなんて・・・

変わりたいと願って踏み出した一歩目が、こんなにも無慈悲に踏みにじられる様子は、読んでいるこちらの心までバキバキに砕かれるような衝撃でした。

残酷な「友達」

このシーンの何が一番キツいって、湊に一ミリも悪意がないことですね。

彼は陽太の問いかけに対して、嘘も誤魔化しもなしに、心からの「本音」を話しただけ。

彼にとって「友達として好き」というのは、小雪を人間として深く信頼しているという最大級の肯定なんです。

でも、恋をしている小雪からすれば、その誠実すぎる言葉は、自分を「恋愛対象外」という檻に永遠に閉じ込める、冷たい錠前の音のように聞こえたはず。

もし湊が遊び人だったり、嫌な奴だったりすれば、まだ嫌いになることで諦めもつくかもしれません。

けれど、あんなに真っ直ぐな善意で「友達」と定義されてしまったら、もうそれ以上を望むことは、彼との今の関係すら壊すことになってしまう。

彼の優しさが、今はどんな罵倒よりも鋭いナイフになって小雪の胸に突き刺さってしまったと、辛い展開ですね・・・

日常の中の絶望

舞台が明るくて賑やかなハンバーガーショップだったことが、小雪の絶望をさらに際立たせていました。

周りはポテトをつまみながら楽しそうに笑っている学生たちばかり。

そんな日常の象徴のような場所で、たった一人、世界の終わりを見たような顔をして涙を浮かべる小雪の孤独感。

明るい照明が、彼女の瞳に溜まった涙を皮肉にもキラキラと反射させていて、その描写が余計に悲しさを誘いました。

あんなに必死に冷静でいようとしていた小雪が、もう自分の力ではどうしようもないほどに感情を乱されていく展開でした。

美姫に相談して気持ちを落ち着かせるはずが、落ち着かせるどころか一生消えないような傷を負ってしまった。

あの楽しそうな喧騒の中で、小雪の心だけがボロボロと崩れていく音を感じて、読後もしばらく心臓のドキドキが止まらないくらい、感情を持っていかれたお話でした。

以上、第74話「聴取―裏」の感想考察でした。

次の話は、こちらの「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察をどうぞご覧ください。

まとめ記事

>>「氷の城壁」全話ネタバレ感想考察

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